2021/04/17

鬱の時に見ることができた番組


 今日はずっと雨降りでした。

雨の日はすごく落ち着くんです。


‘’ザーーー‘’ っと屋根に鳴り響く音がいいんですよね。

‘’サーー――‘’ っという音もよくて、落ち着いた心でくつろげるんです。空気感もなんか違うんですよね。


休職していた時は、家にいるのが申し訳なくて辛かったです。どうしても、『根性なしの弱くて辛いことから逃げた人間』というレッテルが頭の中を回って、もう価値のない人間みたいな気持ちでほんと辛かった。


私の場合は、自分で自分の首を絞めるタイプなので、ただ自分から辛くなって潰れていった感があります。


ひどい時は、外部からのあらゆる刺激が強すぎて、ほんと何が何だか恐怖ばかりで、呼吸ができない感じでした。


特に『音』ですね。


携帯やメールのバイブ音、物を落とす音、咳払い、外から聞こえる子どもの声、笑い声、車の音、などにビクビクしていました。

テレビに関しては、内容や取り上げているテーマによって、大丈夫なものと具合の悪くなるものがありました。(初期の頃は全部だめでした)


なんだろう、

テレビって、常にガヤガヤしてますよね。人の声が途切れることがないんです。音楽も常に鳴ってるし、笑って楽しそうにしている感じや、成功している人の話とか姿とか、吐き気がしそうでした。


簡単にいうと 〝うるさい’’ んです。

デリケートな神経に土足でズカズカくるんです。

無神経な存在になるんです。


(何がつらいって、私の夫がテレビっ子なことです💧)

でも、発症してお医者さんに診断されてからは気を遣ってくれて、テレビを減らしてくれました。


でも、そんな辛い時でも、見ることができた番組があったんですよ。

夫婦で一緒に見ていた共有番組が何個かあるんですが、そのうちの1つです。


それが、『ブラタモリ』  




唯一見ることができたテレビでした。


不思議ですね。

話し声も、内容も、音も、景色も、大丈夫。神経に触らない。

嫌な感じがなく眺めていられる。


不思議でした。


タモリさんとアナウンサーの方もいいんだと思います。

なぜ大丈夫だったのかうまく伝えられませんが、すべてにおいてフラットで、ありのままをそのまま伝え、しゃべり、流している?? みたいな。(もちろん地質学的な内容もすばらしいです)


タモリさんの、フラットさがいいのかな? 欲を感じなくて存在が自然なんですよね。

心がざわつかない。 優しい。 


これはすごくうれしいことでした。

それと改めて感じたのが、タモリさんってすごい人なんじゃなかろうか?ということです。


長年の経歴はもちろんだけど、その在り方にすごく心打たれるんです。

きっとタレントだから嫌われることもあったと思うけど、そういう年月を流れて今のタモさんは、ほんっとに自然に見えるんですよね。


その姿が鬱の心だった私には受け入れられて、『話を聞ける状態』になったんだと思います。


ちょっと思い出しましたが、SMAPの解散の時にタモリさんが直筆でメッセージを送ったのを思い出しました。


これを読んで、泣きそうになったのを覚えています。(今記事を探して読んだら泣きました😢)


SAMAPにあてたメッセージだけど、この言葉は世界中の人にもグッとくる言葉です。生きていく上でも、忘れないで心にとめておきたいと思います。


「人生に勝敗なんてないし、どっちがいいとか悪いとか、そんな判定みたいなことなんてどうでもいいんだ。大切なこと、それは引きずらないことだ。乾杯すればそれで仲良し。やったことはすぐ忘れる。それが大事。人間なんて、そんなものだ」


刺さりますね。

覚えていたいです。

タモさん、ありがとう。




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