日々、平和に何となく過ごしていても、ストレスというものがいつの間にかあるものです。目には見えないし、量が計れるものでもないので、知らないうちに気づいたらあれ?、、、ということがあるのです。
ここ最近は鬱改善のために、意識してポジティブに持っていこうとしているので、たとえ悪い方向でも「気にしない」とか「余計悪くなるから見ないふりをしている」というふりをしたりしていますが、結局は元々ネガティブ因子があるから無理しながらのポジティブシンキングにしているだけだったりして、気づいたら「疲れてるかな」と思うことがあるのです。
そのストレスが「あったな」とわかることがあって、それは『感動する』ことなんです。些細なことでもすごく琴線に触れる感じです。歳なのか?と思うこともあるのですが、突然にピタっと心にマッチして、激動の感動で涙が流れることがあるのです。
あの日あの時突然に!的な(笑)
それで最近そういうことがありました。
ドラマを見終わって、テレビのチャンネルを変えていたらSONGSがやっていたので、そこで止めて見ていました。大泉洋さん大好きですしゲストとのトークも聞きたいなと思いました。ゲストは山崎育三郎さんでした。好きでも嫌いでもありません。ただ見ていただけです。
するとですね、山崎さんの今日までのことを語る上で欠かせない出来事があったことを知ることができたのです。それにえらい感動しまして震えたんですよ。
(ここからは私が聞いていた限りの記憶ですので、多少のふり幅はあります(^^;))
山崎さん、高校生の時に留学していたんですね。その時にえらいバカにされていじめられていたそうなんです。身体も周りの子より小さいし英語も良くわかんないしで、辛かったとのこと。突き飛ばされたりしていたそう。
それでもう帰ろうかとも思っていた矢先に、ダンスパーティーみたいな催しがあることを掲示板で見て、「それに出たらいいかも」と思ったそう。山崎さんは子役でオーディション勝ち取りミュージカルに出ている経験がすでにあったので、そこでなら自分を出せると思ったのだそう(確かそんなニュアンス)
そして、ダンスパーティーです。おそらく盛り上がっている雰囲気。そこで音楽がかかり、勇気を出し真ん中に出たそうです。そして踊ったそうです。そこでの心境は『調子乗ってんじゃねーぞ』とかのブーイングがくるんじゃないかと恐怖があったそう。そうしたら、クラスの女子の一人が育三郎さんに向けて「IKU!」と叫んだそうです。すると次々に「IKU!」「IKU!」とみんなの声援が聞こえてきて、その盛り上がりの中でダンスをすることができたそうなんです。踊り終えた後はみんなが寄ってきて、腕と腕をぶつけあってイエーイとするやつ(なんていうかわからない(笑)) それをしたそうです。
その次の日、学校でクラスメイト達が「昨日お前最高だったな!」と声をかけられ、突き飛ばしていた子からも「最高だった」というようなことを言われ、すっかり打ち解けたというか関わりが変わったそうで、いじめられることもなくなったそうです。そこで言っていたことがすごく胸に刺さりました。
「恐ろしいところにしか新しい世界はない」
ということなんだと。
この言葉で私はトドメを刺されました。思い出しても涙が出そうです。いじめられて相手にされていない自分でありながら、恐怖の中に飛び込んでいったということ、その勇気さながら、ちゃんと自分を大事にしていることもわかるんです。子役でオーディションを勝ち取ったという自信、そして主役を演じ切ったという強さ、、、舞台ってところは恐怖でもあると思うんです。それをやり切っている自分をちゃんと認めているし、それができる自分を見てほしい、わかってほしいという思いをちゃんと表現できたんだと思うんです。そのどちらも自分だという紙一重な状態を、勇気を振り絞って見せにいったというマインドですよ。恐怖がありながら、そこに飛び込んで演じるというところに、山崎さんの舞台役者の根底が見えたと思いました。おそらく、もはやその時からもう本物の舞台役者なんですよ。
すごい。
ちょっとびっくりしました。人ってこうやって話を聞いてみると、すごい発見がありますよね。見た目では絶対にわからないんですよ。ほんとにわからないなと思います。自分の知っていることや少しかじった知識なんて、全体から見たら1%にも満たないんじゃないかと思う。いかに外側評価が重視されるかもよくわかる。
このことで、いろいろなことに気づかされました。一番思ったのは、日本人の山崎さんは「調子に乗ってんじゃねーよ」とか思われると思っていたのに対して、周りのみんなはそんなふうに思わないということです。むしろ、カッコいいとみるということです。クラスの女子が最初に「IKU!」と言ったといっていましたが、それもおそらく、その女子は自分の素直な思いをただ言っただけだと思うんです。周りがそう思っていようがいまいが、自分がそう思うから真っ先に言ったんだと思うんです。
これが日本だったらどうでしょうか。自分の思っていることを、素直にみんなの前で声に出して言えるでしょうか?しかも、クラスでいじめられている子に対して。
文化の違いでしょうかね。日本は出る杭は打たれて周りに合わせていなければ、その世界では生きていけない状況もあります。というか未だにそんなんです。どんな立場の人でも(例えば貧困な人でも)いいものはいい、と認められる意識があるんだなと、山崎さんのそのクラスの子たちの意識が感じられたんですよね。そこにまた心打たれましたよね。
ストレスからの話でしたが、こうやって感じられる心の状態だったということなんです。ぐっさーっと響きましたよね。こういう時があるんですよ。ぐんぐん涙が出て、心が震えるんです。これは悲しいんじゃなくて、こんなふうに感じさせてくれてありがとう、ということでもあります。
たまにあるんです。
長くなっちゃいましたが、うまく伝わるといいです。こうやって、気づかさせてくれることに感謝! なかなかできることじゃないけど、すごく勉強になった😌
私も頑張るか。
ではでは、よい夜を🌙
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